日本の建材用原料による需要が促すタスマニアのHCVFの破壊
日本の建材市場向け合板製品の原料採取のためにタスマニアのユーカリ天然林が伐採されています。日本の木材商社も事業参画しているタ・アン・タスマニア(Ta Ann Tasmania)は州内の二つの工場で単板を製造していますが、その原料として州の林業公社から天然林ユーカリ材の提供をうけています。単板はマレーシア・サラワク州シブにあるタ・アンの本社工場に運ばれ合板に加工されます。三井住商建材が日本側の窓口となって建材メーカーに卸され、フローリングをはじめとするさまざまな建材用の最終製品に仕上げられ、住宅ハウスメーカーなどによって使用されています。
日本側の関連企業の一部は依然として「環境にやさしい」木材などと喧伝していますが、実際はタ・アン向けの原料調達のために、タスマニアの「保護価値の高い森林(HCVF)」やオールドグロス林がいまもなお伐採されています。
JATANはタスマニアのNGOと協働で、現地で実際に行われている破壊の現況を日本の消費者に伝えるために、キャンペーン用のビデオを制作しています。
タスマニアの森林がたどる 生涯の或る一日(Tasmania's forests still falling)
オーストラリア林業基準(AFS)について